鼻中隔延長術の誤解

私は2010年からリッツ美容外科東京院(広比利次先生)のもとで美容外科を学びました。鼻の手術が有名なクリニックの一つでしたから、他の施設では学ぶことが難しい鼻をたくさん勉強できたと思います。

鼻中隔延長術については患者のみならず、医師の中にも誤解している方が多いのが現状です。昨年(2018年)、医師の勉強会から依頼いただき、鼻中隔延長術の歴史や基礎、誤解について発表いたしました。

2018年春 日本臨床形成美容外科医会勉強会
「鼻中隔延長術の ピットフォールとその対策」

鼻中隔延長術はSeptal Extension Graft (SEG)を行う手術を指し、他の美容外科の手術(隆鼻術、鼻尖縮小術など)のように得られる効果がわかりやすい名前でないため、理解しづらい手術です。
Septal Extension Graftの種類

鼻中隔延長術は多くのネガティブイメージがあります。

・鼻先が石のように硬くなる
・術後に曲がる
・鼻が詰まる(鼻閉)
・鼻先の軟骨が透けてくる
・修正が難しい
・ダウンタイムが長い
・失敗しやすい
・不自然
などなどです。

こういったネガティブイメージの原因は大きく分けて

・鼻中隔延長術の誤解(手術手技に対する偏見)
・適応の間違い
・手技の間違い(技術的な問題)
に分けられます。

上記のネガティブイメージを分けると

・鼻中隔延長術の誤解(手術手技に対する偏見)
鼻先が石のように硬くなる
ダウンタイムが長い
修正が難しい
失敗しやすい

・適応の間違い
鼻先が石のように硬くなる
不自然
術後に曲がる

・手技の間違い(技術的な問題)
鼻先が石のように硬くなる
術後に曲がる
鼻先の軟骨が透けてくる
鼻が詰まる(鼻閉)

になります。

・鼻先の硬さ
についてですが、低い鼻を高くする場合は支えが必要になります。そのために軟骨を移植するのですが、軟骨の中にも硬さがあり、鼻中隔軟骨や耳介軟骨を用いた場合は硬さは問題になりません。肋軟骨が硬いのですが、肋軟骨も鼻先の軟骨(鼻翼軟骨)でカバーするので鼻先までは来ません。そのため最低限の柔らかさは残ります。肋軟骨は非常に鼻が低い方、一部の修正手術のみで用いますので、多くの方は肋軟骨は用いません。

・ダウンタイムが長い
・修正が難しい
・失敗しやすい
については他の修正手術と変わりません。

・不自然
については鼻尖位置をどこに持ってくるかが重要になります。鼻尖位置は3次元的に決まりますので術前に顔貌の評価、鼻のシミュレーションが重要になってきます。またシミュレーションに則って手術を行うことができる技術も必要になってきます。

・術後に曲がる
・鼻先の軟骨が透けてくる
・鼻が詰まる
については技術的な問題で、適切な移植軟骨の選択、加工、固定、抵抗組織の剥離などで回避できることが多く、私の経験ではほとんど問題になることはありません(ゼロではありません)。

鼻中隔延長術は鼻形成術(鼻の美容外科)の先進国であるアメリカで生まれた方法で、形成外科医のSteve Byrdにより発表されました。形成外科の世界最高峰の学術誌であるPRS(Plastic and Reconstructive Surgery)に掲載されています。

論文の中でも述べられていますが、従来の方法で改善できない症例に対して用いられており、有用な方法と言えます。


鼻の美容は鼻尖の形態・位置が非常に重要です。そのためには支えが必要で、多少の柔らかさを犠牲にしても見た目のきれいさ(整容性)を優先する方法と言えます。

ちまたには多くの誤ったネガティブイメージがありますので、経験のある医師のもとで診察を受けることをおすすめ致します。

(お知らせ)
多くの患者様のおこしをお待ちしております。
ご予約はお電話 092-710-5440 (10時〜18時)
もしくはメール info@makino-cosmetic-surgery.com (24時間)
のどちらでも受け付けております。

ご予約お待ちしております。

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