「【小顔治療】 「輪郭3点」と「上下顎骨切り/ルフォー/SSRO」どちらが先がいい…?」の文章を書き起こししました

【小顔治療】 「輪郭3点」と「上下顎骨切り/ルフォー/SSRO」どちらが先がいい…?という動画をアップしたのですが、

ご事情により動画の内容をゆっくり把握されたい方などいらっしゃるかと思いましたので、こちらの動画を書き起こし致しました。

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こんにちは、牧野です。
今回は、「輪郭3点」と「上下顎骨切り」のどちらを先にした方がいいのかについてお話します。今回このテーマを選んだ理由は、当院は小顔の治療に力を入れています。輪郭の手術で「輪郭3点」をしたいという方もいれば、「上下顎骨切り」をしたいという方もいらっしゃいます。中には両方で迷っていてどちらを先にした方がいいのか、どちらが効果が出るのかについて悩んでいる方がいらっしゃいます。今回はどちらを先にした方がいいのかについてお話したいと思います。

今回の動画を見ることで、「小顔にしたいけど、どの治療が適用になるのか」について知ることができます。「より小顔にするためにはどういった流れで手術を受ければいいのか」について知ることができます。「『輪郭3点』『上下顎骨切り』のそれぞれの手術内容」について知ることができます。「『輪郭3点』『上下顎骨切り』どちらが適用なのか」についても知ることができます。輪郭の手術をご検討の方はぜひ最後までご覧になってください。

それでは、実際に骨のモデルを見ながら説明したいと思います。こちらが人体の頭蓋骨のモデルになります。ここが目が入っている眼窩と呼ばれるところで、上顎骨、下顎骨があります。これが歯ですね。これが頬骨で、ここがエラと呼ばれる部分です。ここが顎関節、顎の関節になります。このように下顎が動くことによってものを噛んでいます。
輪郭3点と呼ばれる部分はどこを指しているかというと、頬骨、エラ、顎になります。これを輪郭3点といいます。
頬骨は通常どのような手術をするかというと、頬骨を前方の方でこのように「くの字」で切ります。そして耳側の方ですね、頬骨の弓、頬骨弓と呼ばれる部分の後ろの方で切って、ここの(「くの字」に切った)部分の骨の骨片を内側に落とし込むという手術になります。
次にエラと顎の手術です。まず、エラは下顎角ですね。一般的に呼ばれる横から見た時のエラの部分の出っ張り、角を落としてあげます。正面から見た時のここの部分の膨らみをとるというのがエラの手術です。顎は先端部、顎の真ん中の部分を切って短くする、前に出すといった手術になってきます。

これはあくまでもお顔の外側、輪郭部分を触る手術になります。例えば、観光地に行くとお顔を出す丸い穴がありますけれども、この丸い穴の内側は触らずに外側の部分、例えばエラなどの出っ張りを削っていくという、facial contouring surgeryと呼ばれる手術になります。
上下顎骨切りというのはどのような手術になるかというと、お顔の中心ですね。ここは目の下の上顎骨というところのここを真横に切ります。真横に切り、中抜きといって骨をとることもありますし、単純に切って移動させるだけのこともあります。場合によっては下げたりなどもして、骨が足りない場合に骨移植をするという方法もあります。

通常、小顔の治療というのは中抜きをして小さくするという手術を行います。そうすると上顎が上にあがりますから、通常今まではこのように上と下が噛んでいたのが、上だけ移動してしまうと噛めなくなってしまいます。これを上顎と一緒に移動してあげるということになります。この時に必要になってくるのが下顎の関節についている骨と歯の方についている骨を分けてしまいます。一般的によく行われている方法がSSROと呼ばれる下顎枝矢状分割骨切り術になります。矢状というのはこういう方向に切ることを矢状といいます。なので、下顎の骨をここの部分で2枚おろしにするんですね。外側と内側に分けてあげます。左側が関節の方、右側が歯の方ですね。この歯の方を自由に動かしてあげて、上顎とワンセットで移動させてあげるということになります。これで、例えばお顔を小さくしたい方は噛み合わせの状態で上にあげる、後ろに下げるということでお顔の小顔化を狙うことができます。なので、覚えておいて欲しいのは、輪郭3点というのはお顔の外側の手術であるということです。そして上下顎骨切りというのはお顔の中心の手術だということです。

それでは説明していきたいと思います。先ほど説明した通り、お顔の骨があります。輪郭3点は具体的にはどこを切るかというと、まずは頬骨はここを切ります。そしてエラを削って、顎を削ります。これが輪郭3点です。頬骨、下顎骨、下顎骨の中にエラと顎が含まれているということです。上下顎骨切りはルフォーとSSROです。ルフォーはここをこう切る手術、あとは下顎をこう切って、SSROでさげるという手術ですね。
まず結論からお話します。どちらを先にした方がいいかというと、骨と脂肪吸引や目、鼻の手術の優先順位を決めると、最初に行った方がいいといわれるものはやはり骨になります。骨というのはお顔の1番中心にある、土台にあるものなので、例えば骨が小さくなるとお顔の形が変わります。そうすると目や鼻のバランス、比率が変わってきます。例えば、輪郭を小さくすると目が大きく見える、鼻が大きく見えるということがあります。そうすると目が大きく見えるから目を大きくする手術はもう必要ないかもしれませんし、鼻のバランスが変わることによって鼻先の位置の決め方がまた変わってきます。顎を引っ込めば当然ながらEラインも変わってくるので、Eラインなども考えなければいけません。こういったことがあるので、目や鼻は軟らかい組織で軟部組織といいますが、軟部組織は2番になってしまいます。これが基本になります。

そうすると、じゃあ次に考えなければいけないのは、骨の中でどれを先にした方がいいかということになります。上下顎骨切りはお顔の中心に近い手術になります。なので、こちらの方が優先順位は高いです。そして、輪郭3点が2番になります。なので、上下顎骨切りが1番、輪郭3点が2番になります。お顔を小顔にしたいけれど、より効果を出すためにはどちらを先に受けた方がいいかとなると、最初に受けて欲しいのは上下顎骨切りになります。上下顎骨切りをすると、お顔が結構小さくなります。小さくなるので上下顎骨切りだけでOKなことも多いです。
上下顎骨切りを最初にやった方がいい理由というのは他にもあります。まず1つは、上下顎骨切りをすると、このSSROをする時にここの部分を2枚おろしにします。その時にエラの部分の外板と内板を分けるのですが、過去にエラ削りをされている患者様は外板が削られてしまっている可能性があります。そうすると、この外板の下に神経がはしっているのですが、外板を削られてしまうとこの神経がかなり浅いところに移動してきてしまうので、この外板を外す時に神経を切ってしまう可能性があります。そうすると、ここの顎先の感覚が麻痺してしまいます。知覚鈍麻ですね。知覚が鈍くなってしまいます。オトガイ神経の障害で感覚が鈍くなってしまうということが起きます。

あとは、2枚おろしにする時にキレイに割れない可能性があります。キレイに2枚に分かれると、上から見た時に骨が少し位置をずらしたとしてもここに接触面積が増えるので、ここでくっつきます。骨が癒合します。しかし、変なふうに割れてしまうと、片側の骨の骨片が小さくなり、接触面積が小さくなってしまう可能性があります。そうすると骨の癒着が悪くなってしまって、術後の回復が遅くなってしまいます。小さな骨というのは吸収されてしまって、小さくなる可能性もありますので、そうするとまたさらに骨の接触が悪くなってしまいます。
あともう1つ、輪郭3点を先にされている場合は、顎の部分が削られて短くなっている場合があります。そうすると何が問題かということを横から見た形で説明します。例えば、お顔を小さくする時に顎を切って上に移動させます。少し顎を回転させると顎は後ろに下がります。全体的に顎が小さくなるのはいいんですけれども、鼻があって唇がこうあった時に、顎がなくなってしまうと困るんですね。下顎を全体的に小さくすることはいいんですけれども、今度は顎先が後退してしまって、小顎症と呼ばれる状態になってしまうとマズいので、バランスを整えなければいけません。どこでバランスを整えるかというと、この部分で顎を切って前に出してあげます。前に出すと、顎が出るので、顎のアクセントが効いてきて顎のシュッとした感じですね、スマートな顎が作れるわけです。この時に事前にこの顎が削られていて短くなっていると、スライドして出す顎の骨がないとなってしまいます。そうすると、あとで結構大変になってきます。シリコンなどを入れたりするのもやはり勿体ないというか、せっかくなので自分の骨を出したいと私たちも思うので、材料がないというのも結構痛いです。

なので、下顎に関していうとエラは外板をとってしまうから手術がやりにくくなりますし、顎は顎がなくなってしまうと、あとで全体的に顎を下げた時にEラインを整えるために顎をちょっと前に出したくても顎がないということになってしまいます。
さらに切る場所ですが、頬骨がルフォーの骨切り線と被らないようにするといいのですが、頬骨の骨というのは結構薄い骨なので、少しずれて固定されることが多いです。そうするとここの部分の段差、段差というのは比較的生じやすい手術なんですけども、この段差がルフォーを切る時に骨切り線にかかってしまうとルフォーが非常にやりづらくなってしまいます。お顔を支える骨というのは、実はこことここの部分の骨で上顎を支えていますので、頬骨削りをした場合、こちらの部分の骨の支えが破壊されている可能性があります。なので、ルフォーをした後、もしくはルフォーと同時であれば頬骨削りはケンカしないんですけれども、頬骨削りをやった後にルフォーをするとなると、骨を切っているところが近くて手術がやりづらくなってしまう可能性はあります。

なので、まとめますと、小顔にしたい場合は最初に上下顎骨切りの適用があるかないかをみます。そして、適用があります、YESの場合とNOの場合があります。NOの場合は、輪郭3点の方にいきます。この中で頬、エラ、顎のどれをしたらいいのかを考えます。YESの場合は、上下顎骨切りをやった方がいいとなっても、やはり大変な手術なので、怖いし、値段も結構するし、少し術後の安静期間も必要になってきますので、そういったことを鑑みて本人が手術をやってもいいとなれば、上下顎骨切りをするといいですし、怖いと思えばまた輪郭3点の方にいけばいいと。この上下顎骨切りの骨オペが終わってから、例えば脂肪が原因であれば脂肪吸引をすればいいですし、たるみが原因であればたるみ治療をしてあげればいいわけです。骨の手術が終わった後に、軟部組織の治療に移っていくといいです。これが小顔の治療の流れになります。

この施術は福岡の牧野美容クリニック、大分の牧野皮膚科形成外科内科医院でも取り扱っていますので、興味のある方は概要欄のURLからホームページをご覧になってください。
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