エラ削り 下顎形成術について
院長によるエラ削り 解説動画のご案内
エラは下顎骨の後方に存在し、下顎骨の後縁と下縁が交わる周囲を指します。エラは解剖学的には下顎角部と呼ばれる部分と一致しており、その名の通り、下顎の角(かど)を作っています。下顎の関節運動を行う筋肉、側頭筋、咬筋、内側翼突筋、外側翼突筋が付着しており、骨が厚くなっています。
エラは正面からの下1/3の横のはりだしを形成し、顔が四角またはホームベース型に見える原因となっています。理想的な輪郭である逆三角形または卵型を作る上で大きな妨げになっています。
側面では耳下から顎に伸びるフェイスラインがなめらかでなく、強い角を作ってしまい、強靭な印象を与えてしまいます。男性ではある程度必要ですが、女性であれば好ましいものではありません。顔の側貌での余白を大きくしてしまい、顔が大きく見えてしまいます。
エラは正面と側面で張り出している場所が異なります。
正面では下顎骨の表面、いわゆる外側骨皮質(外板)であり、一部下顎角部が外側にはねている症例においては下顎角部になります。
正面でのエラを改善させるためには主に外板を削る、もしくは下顎矢状分割骨切り術の手技と同様に外板を下顎から分割して取り出す方法があります。エラの深部には下歯槽神経(末梢ではオトガイ神経)がありますが、皮質骨内にはありませんので、皮質骨だけ削れば問題はありません。
側面では表面を削ってもエラはなくなりません。角の外縁(アウトライン)を削らなければなりませんので、下顎角部の余分な部分の深部を含めて取り除かなければなりません。これを全層骨切り術といいます。
エラ削りの場合、正面で気になる場合は外板削り、追加で咬筋ボツリヌストキシン注射。
側面で気になる場合は下顎角部全層骨切り術になります。
治療に適している方
正面および側面でエラが張っている方、顔が四角もしくはホームベース型の方、顔が大きい方
顔がホームベース型、やや大きい方
下顎角部の張り出し(隆起)が目立ち、顔の余白が広い方
治療を受けてはいけない方
妊娠、授乳中の女性。虫歯(う歯)がある、出血傾向・凝固能異常のある方。
当クリニックの特徴
診断は顔貌およびCTで行います。
画像シミュレーション(PhotoshopもしくはMorpheus 3Dなど)を行います。
電動骨切り削器具、超音波骨切り削器具を用いて低侵襲の手術を行います。
症例写真
術前/術後8ヶ月
患者さまは20代女性で、顔の大きさ・ゴツゴツした輪郭の改善を主訴に来院されました。
顔の余白が広く、下顎角の張り出しも顕著でした。エラ削り・下顎角形成術を行いました。フェイスラインをなめらかにするためにアゴ(顎)近くまで削っています。術後は正面視では顔の皮膚は緩み、柔らかい輪郭になりました。顔も細くなり、綺麗な逆三角形のフェイスラインになりました。
顔全体のバランスを整えるために頬骨形成術(インフラクチャー)も同時に行いました。
リスク
出血 / 腫脹 / 削りの不満足 / 皮膚のたるみ / 開口障害 / 知覚鈍麻 / 感染 / 左右差
施術費用
赤字はモニター料金です。
えら削り (外板切除、下顎角部全層骨切り) |
988,000円 / 850,000円 |
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頬骨削り (アーチインフラクチャー、プレート固定) |
950,000円 / 820,000円 |
咬筋ボツリヌストキシン注射 | 63,000円 |
モニター募集中(料金はお問い合わせください。)
よくある質問
- エラ削り、下顎形成術の効果
- 骨を減量、縮小いたしますので、その効果は確実に生じます。また効果はずっと続きます。
- エラ削り、下顎形成術の痛み
- 鈍い痛みが生じますが、触ったり、大きな表情をしたりしなければ生じません。痛み止めを内服することでコントロールできることがほとんどです。
- エラ削り、下顎形成術の腫れ
- フェイスラインに沿って手術をするので、フェイスラインが腫れます。そのため腫れが強く見えます。広く剥離した症例では腫れが強くなる傾向があります。術後2週間は腫れが強く、徐々に改善してきます。その後腫れは気にならなくなってきますが、腫れが完全に落ち着くのは術後6ヶ月です。
- エラ削り、下顎形成術の治療後に気をつけること
- 腫れを悪化させないためにも圧迫をしっかりとしていただく必要があります。マジックテープ式のフェイスバンドの装着をします。食事は食べかすが残りにくいもの、柔らかいものをしばらく食べて、口腔内を清潔に保ちます。咬筋が術後腫れたりすることで、しばらく口が大きく開けづらいことがありますが、時間とともに改善してきます。
施術後に消炎鎮痛剤を 7日間処方いたします。
施術後 3 日間は注入部位を冷却しておくと腫れが悪化するのを防ぐことが出来ます。
施術データ
施術時間 | 3時間 |
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腫れ | ★★★ |
麻酔 | 全身麻酔 |
ダウンタイム | 手術部位がおよそ2週間腫れます。マスクで隠れますので、しばらくはマスク着用で外出する必要があります。入浴や運動などの制限はありません。 |
通院回数 | 4回(術後2週間に抜糸、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月) |