友だち追加
092-710-5440 092-710-5440 受付時間 / 10:00 ~ 18:00

眼瞼下垂

院長による眼瞼下垂 解説動画のご案内

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂とは瞼(まぶた)の機能異常の一つの症状で、比較的発症頻度が高いものです。ただ単に瞼が重いという状態であるだけでなく、疾患の一種として認識されています。

眼瞼下垂は上の瞼を上げられなくなり、その結果眼が半開きより閉じた状態になってしまい、視界が悪くなってしまう状態です。視界が悪くなるという機能的な問題以外にも、瞼が下がってしまい眼が小さく見えたり、人によっては人相が悪いと思われるといった弊害もあります。

眼瞼下垂は大きく分けて3つあり、
①生まれつきまぶたを持ち上げる力が弱い先天性のもの
②加齢や生活習慣でまぶたの筋がのびて、まぶたが上がらなくなるもの、腱膜性ともいい、狭義の眼瞼下垂で、皮膚のたるみを伴うことが多い
③まぶたの筋は伸びてないが、皮膚がかぶさり視野が狭くなっているもの、皮膚弛緩症といい、広義の眼瞼下垂に含まれる

があります。

症状

もし自分が眼瞼下垂なのでは、と疑っている方のためにその具体的な症状をいくつか紹介していきます。

    眼瞼下垂の具体的な症状

  • 目が重くいつも眠そうに見える
  • 瞼が重くて目を開けていることが面倒になる
  • 瞼が開かずにものが見えにくくなる(特に上の方)
  • 視界が悪くなることで顎を上げがちになり、肩こり、頭痛、疲れやすさを感じる

以上が眼瞼下垂の典型的な症状です。
さらに症状の状況は以下のように分類可能です。外観から判断する方法としては、瞳の中心にある瞳孔に対して、瞼がどの程度かかっているかを確認します。

    眼瞼下垂の具体的な症状

  • 軽症 : 意識して瞼を上げて目を開ければ瞳孔に瞼がかからない
  • 中等症 : 意識して瞼を上げて目を開けても瞳孔に瞼がかかってしまう
  • 重症 : 意識して瞼を上げて目を開けても瞳孔の半分以上に瞼がかかってしまう

このチェック方法で眼瞼下垂の症状がどの程度悪化しているのかがわかりますから、まずは自分で症状の状態を確認してみても良いでしょう。

ただし正式な検査は専門医によって行われ、その結果眼瞼下垂以外の病気によってこのような症状が出る可能性もありますので、少しでも気になるようであればまずは医師に診断してもらいましょう。

治療方法

眼瞼下垂を治療するには瞼を持ち上げる治療が必要です。視界を狭めてしまっている瞼を持ち上げることで、瞼が下がって見えにくい症状を改善していきます。

治療でできること

・瞼が重なることによる見えにくさが改善される
・見えにくいことが原因で起こる頭痛や目の痛み、肩こりが緩和される
・瞼を持ち上げることで治療前より目がぱっちりして見える(施術法による)

 

眼瞼下垂手術の内容

眼瞼下垂を治療する方法としては、瞼を上に持ち上げる手術が必要となります。

挙筋前転術・挙筋短縮術

筋肉の緩みが原因で起こる「腱膜性眼瞼下垂」の患者は、「挙筋前転術」または「挙筋短縮術」で治療します。
瞼を切開し、緩んだ挙筋腱膜を瞼板に縫いつけて固定するのが挙筋前転術です。二重の方は二重の線にあわせて、一重の方は自然な二重に見える位置の皮膚を切開します。

挙筋前転術ではまぶたの下がりが改善されない場合、眼瞼挙筋を短くし、縫い付ける挙筋短縮術も同時に行います。

重瞼部・眉毛下皮膚切除術

上瞼が黒目に覆い被さって視界が悪くなってしまう「上眼瞼皮膚弛緩症」の患者には、「重瞼部・眉毛下皮膚切除術」で治療を行います。
上眼瞼皮膚弛緩症は腱膜性眼瞼下垂と併発しているケースが多いため、挙筋前転術と挙筋短縮術と同時に重瞼部・眉毛下皮膚切除術を行う場合が多いのが特徴です。

重瞼部皮膚切除術はその名のとおり、瞼の皮膚を切除して眼瞼下垂の治療を行います。重瞼線に隠れて施術跡が見えないのがメリットですが、見た目の変化が大きいため、美容整形したと勘違いされてしまうケースも。
眉毛下皮膚切除術は眉毛の下の皮膚を切除する施術で、施術の前後で見た目の変化はあまりありません。ただし二重線のように傷跡を隠せる線がないため、手術跡が目立ちやすいのがデメリットです。

筋膜吊り上げ術

生まれつきの眼瞼下垂である「先天性眼瞼下垂」の患者には、「筋膜吊り上げ術」で治療を行います。
人工材料などを使って眉上の筋肉と瞼板に筋膜を固定します。この施術を行うと、眉毛を持ち上げると視界が開けるようになります。

施術の流れ

眼瞼下垂の治療は主に以下の流れで行います。

STEP 1 : 眼瞼下垂の手術
STEP 2 : 1週間後に抜糸
STEP 3 : 1ヶ月ごとに経過観察
STEP 4 : 3ヶ月目の経過観察で問題なければ治療完了

 

保険治療と自費治療の違いとあるべき治療法

目の施術は保険で行う通常一般的な病気としての治療の眼瞼下垂症手術と、自費で行う目の開きは問題ないけども目をもっと大きくしたいという目的の手術の二つの種類があります。
保険を使って手術する場合は、黒目の中心となる瞳孔の部分に瞼が下がっていて、これを黒目の上縁まで持ち上げてあげるという治療になります。そのため、黒目の上まで瞼が上がるかどうかが保険治療かどうかの基準となります。

眼瞼下垂の施術は基本的に黒目の上縁まで瞼を上げることを目指しますが、自費の手術の場合はある程度は正常な機能である瞼を上げる手術となります。
保険を使う手術として考えれば、黒目の上縁まで瞼を上げることがゴールです。それ以上にあげてしまうと、目が閉じにくくなるというリスクや、視力が落ちるといった機能的な問題も起こり得ます。

ですから眼瞼下垂の手術の中でも保険を使うものと自費で行うもので、同じ手術をするため結果も同じだと誤解されていますが、実際には異なる結果を目的としています。
両方とも目の手術なので、「見た目」が重要になるのは形成外科や美容外科の医師も当然それを理解して、患者の要望に応えるように手術をしていることがほとんどです。

さらに自費手術の場合「術中確認」という、手術中に目の空き具合を確認することもあるようですが、これも良し悪しがあると言えるでしょう。
なぜなら美容整形的な手術であれば目の開き具合というのは患者にとっては大切かもしれませんが、目の機能という観点で考えれば開き具合を見た目で調整するというのは全く合理的ではないと考えられるからです。

形成外科医としては目の開きの機能を正常のところまで持っていくことを手術の目的とし、必要以上に上げることを目的とはしません。それ以上上げることによって、逆に機能的な問題や、極端に目が見開いたような怖い印象を与えてしまう可能性があることが理由です。

ご自身のケースはどうなるのかについては、まずは以下からご相談ください。

ページ上部へ
092-710-5440 受付時間 / 10:00 ~ 18:00
092-710-5440 受付時間 / 10:00 ~ 18:00